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セレナ(C25)のタイロッドエンドのボールジョイントブーツを交換したので、その方法を解説します。
ボールジョイントって何
ボールジョイントは車の足回り(多くの車種で、タイロッドエンドとロアアーム)に使われています。
関節みたいな構造になっていて、自在に向きや方向を変えつつ、外れないようになっています。
下の画像はタイロッドエンドで、ハンドルを切るとここが左右に動くことによってタイヤの向きを変えます。
そろそろ車検が近いので、ハンドルをいっぱいに切って、のぞき込んだら見事に左右ともブーツが破れてしまっていました。
ブーツが破れたままだと、ボールジョイントの中に水や砂が入って、錆や摩耗の原因になって、最悪、脱臼のようにボールジョイントが外れてしまいます。
ボールジョイントが外れるとハンドル操作が効かなくなってメッチャ危ないです。
ブーツのヒビ割れとか破れの早い段階であればブーツだけの交換で済みますが、放置しておくとボールジョイント本体がダメになるので、すぐに交換することにします。
部品を手に入れよう
部品の入手方法はいろいろあります。
ディーラーで純正部品を注文
高品質で確実な部品が手に入ります。その分、割高です。
注文方法はこちら→【車DIY】給油口からガソリン漏れ!燃料キャップを交換しました
Amazon、楽天、yahooショッピング
自分で車検証の情報をもとに部品の適合検索をして注文する。値段はまちまちです。安いのもあれば、純正部品より高いものもあったりします。国産品であれば高品質なものが多いです。
ヤフーオークション
今回は、たまたまヤフオクに、安価な国産品の新品が出ていたのでそれを買いました。
交換作業
タイヤを外す
ジャッキアップして、タイヤを外します。
普段、日曜大工で使っているマキタのインパクトが大活躍です。
タイヤ取付けの際にオーバートルクで締付けされていなければ、インパクトだけで簡単に外せます。
元々ソケットを持っている人はソケットアダプターを使うと出費が少なくて済みます。
タイヤ用のソケットを持っていないのであれば、こんなのもいいかもしれません。
ボールジョイントを取り外す
セレナは14mmでした。
これもインパクトで緩めちゃいましょう。
ボールジョイントを留めているナットが緩んだら、先にブーツの圧入されている部分をマイナスドライバーなどを使って取り外します。
外れたらボールジョイントのナットを緩めます。ナットはまだ取り外しません。
ボールジョイントが留まっているナックルをハンマーで叩いてやれば大抵は外れます。
叩いて外れないときは、プーラーを掛けましょう。
プーラーで外す方向に力をかけて、ハンマーでナックルを叩いてやれば外れます。
プーラーだけの力で外そうとするとネジ山とかナットが変形します。
ブーツを交換
古いブーツを取り外して中のボールジョイントをチェックします。
今回は錆もなく、中のグリスも変色していないし、錆も出ていませんでした。
ネジ山部分を持って前後左右に動かしても、ガタが無いので安心しました。
新しいグリスを塗って新しいブーツを被せたら、30mmのソケットを被せて、ウォーターポンププライヤーでガッチリ挟んで、均等に力を掛けながら圧入します。
はみ出したグリスを拭いて、ブーツの交換は終わりです。
元どおり組付け
あとは元どおり組んでいくだけです。
組付ける時もインパクトを使えば早いですが、仮締め程度にしておいて、本締めは手でやりましょう。
オーバートルクで壊しちゃうことがあります。
ボールジョイントはT30のトルクスで回り止めをして、14mmのギアレンチで締めていきます。
最後はトルクレンチで35Nで締付けます。
タイヤを取り付けて完成です。
まとめ
作業中にタイヤの空気圧が低いような気がしたので、交換作業が終わってから、試運転を兼ねて近所のガソリンスタンドで給油して、空気圧のチェックをしました。
案の定、規定圧の7割ぐらいしか入っていなくて調整しました。寒くなるとタイヤの空気圧は下がるので注意が必要ですね。空気圧不足はバーストの原因にもなるそうです。
最後にホイールナットの締りを確認して作業は終わりです。
ブーツが完全に破れてしまう前の、ヒビ割れの段階で気付ければもっとよかったのですが。
某カー用品店では、修理代が1箇所1万円もするそうです。
今回は2箇所で数百円でしたので、かなりの節約になりました。
この記事が誰かの参考になれば嬉しいです。
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